久司先生のお便り

マクロビオティック

久司先生が、今年の5月に私の先生である大場淳二先生(ワン・ピースフル・ワールド日本代表)宛に送られた中の奥出雲をご紹介します。
One Peaceful Wold誌にと
「奥出雲」、「放射能汚染」、「生命かぎりなく」
の三つの短文をご挨拶代わりにとお送りくださったものです。
大場先生の許可をいただいていますので、ここにご紹介します。




奥出雲(おくいづも)
町の方々、またその他多数の方々のご協力によって、奥出雲町の条例により、横田盆地と船通山を望む「むらくもの丘」に2010年10月10日、アヴェリーヌ・クシ顕彰記念碑が建立され、その式典が開催されたことは、皆さま方も広くご存知ですが、そのさい、奈良正食友の会、One Peaceful Worldの会員の方々、110名のお心のこもるご寄付を奥出雲の顕彰会にお寄せ下さったことにあつく感謝を申し上げます。皆さま方の一人ひとりにお会いして御礼を述べる折もなく、誌上をかりて、妻みどり、家族一同と共に、御礼を申し上げます。
よくご存知のように、今、日本は世界一の長寿国です。そして、島根県は日本一の長寿県です。ことに奥出雲地域は、山峡ふかい斐の川の上流にひらける盆地と丘陵、清流と森林、自然ゆたかな環境ですが、無農薬の仁多米とそば、野菜、山菜、豆るい、漬物、島根わかめなどの海藻や季節ごとの果物などを常食する方々が多く、クシ・イナダ(櫛稲田)、櫛ミケ(食)のみこと―別名すさのおのみこと―などの神話と共にマクロビオティックの習慣が色こく残っています。
アメリカ・ヨーロッパを主とした自然食運動が、この奥出雲・横田地区出身のアヴェリーヌ(旧姓 横山偕子(ともこ))(1927-2001)が桜沢如一先生の教えを受けて1951年渡米以来、ほぼ45年間にわたる「食と健康」、「料理講習」、「日本文化の紹介」などの教育普及によって始まり、また、ひろく欧米の弟子たちによって各国に展開されて、今やオーガニック農業、自然食、マクロビオティック生活が全世界の食文化・生活文化を変えつつあります。
この事実は、端的に言えば、奥出雲は欧米やその他の世界各地域のマクロビオティック・自然食、食と健康の「聖地」とも言えます。この歴史的事実を知る欧米の人々は、今後、年を追って、この地を訪れることになります。
日本の皆さま方も、さそい合わせて奥出雲を訪ね、郷土のマクロビオティック食をたのしみ、神話や文化を胸に、人々の健康と世界平和に想いをふかめるとともに、イノリをささげていただくように、お願い申し上げます。


このお手紙にもあるように、奥出雲にはマクロビオティック生活が普通に色濃く残っています。
それは、都会の人達が想像する以上のものだと思います。
先日も、東京から出雲大社に旅行に来たという方からお電話があり、「是非、アヴェリーヌ先生の顕彰碑を見て帰りたいのですが・・・」ということでした。
時間はかかるのですが、旅行であれば、出雲駅からゆっくり車窓からの田園風景を眺めて電車で行かれることをおすすめしました。
トロッコ列車もおすすめです。
私が時間がとれたら、ご案内もできたのですが、お電話だけでのご案内になってしまいました。
神話の古里で、それにちなんだ名所もたくさんあります。
世界で唯一、たたら製鉄が今でも行われている地です。
また、算盤(雲州算盤)の産地でもあります。
そして、一番は日本人の主食、お米(仁多米)の産地です。
横田盆地はいにしえから、荘園(1185年「横田庄」)でもありました。
荘園だったために、京や江戸文化のような中央の文化も直接入っていただろうというものが今も生活の中に残っています。
たとえば、お抹茶を立てて飲む習慣もあります。
久司先生もおっしゃっているように、奥出雲町がマクロビオティックを学ぶ外人の方達が普通に歩いているような町になってくれたら・・・・というのが私の願いです。
そのために、この美しい国日本が、一日も早く震災や原発被害から脱却できるよう、私もささやかでもお手伝いしていきたいと思っています。
そして、原発依存から早く抜け出せるようにと願っています。

明日のブログには、久司先生のお手紙の「放射能汚染」をご紹介します。
久司先生の奥出雲町への想いには、いつも心から感謝です。
ほんとうに、ありがとうございます。

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