低血糖症のための・・・甘い野菜の煮しめ

マクロビオティック

低血糖症のための・・・甘い野菜の煮しめの作り方

現代において、人口の約80%が大なり小なり患っているといわれる低血糖症

血糖値が慢性的に低い状態になるこの症状は、男性より若い女性や中年女性に多い。

疲労感、うつ、ストレス、いらだち、気分の浮き沈み、興奮症、神経質、自殺志向、人生の夢や目標の喪失、疑心、恐怖、孤立感などを含む精神的心理的不安定、頭痛、腸炎、貧血、めまい、全身の震え、下痢や便秘、不整脈、アレルギー、がん、ウイルス性疾患(エイズや肝炎など)にかかりやすくなる、皮膚炎、筋肉のまひ、リウマチ、不感症、不妊、流産、カンジダ症、赤ら顔などが、症状としてあげられる

 

重症の場合は、めまい、気絶、全身の震え、意識不明、昏睡、ひきつけなどが起きることがある。

 

マクロビオティックの観点での低血糖症の主な原因は、強力な動物性食品(卵、鶏肉、チーズ、牛肉、豚肉、その他の肉類、乳製品、エビ、ロブスター、カニ、ホタテ貝、しらこ、サケ、ツナなどの魚介類など)の過剰摂取である。

さらに有害なのは、これらの食品をバターや植物油でソテーしたものである。

また、パン、クラッカ、クッキー、マフィン、ポンセンなどの軽く焼き締めた小麦粉製品、塩味の木の実も含めて塩分やミネラル分が多く含まれる食品なども、この症状を引き起こす要因でもある。

 

このような強い陽性食品の過剰摂取による膵臓の硬化が、グルカゴンを分泌を妨げ、血糖値を上げることができなくなったことで引き起こされる。

 

 

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甘い野菜の煮しめは、クシマクロビオティックで低血糖症の人のために作られたおかずの料理の一つです。

今回は、玉ねぎ、大根、かぼちゃ、昆布で調理したものです。

 

 

この料理にふさわしい野菜類の組み合わせは、多少増減してもかまいませんが、2~3種類がおすすめです。

下記は組み合わせの例です。

・人参、ごぼう、玉ねぎ
・人参、パースニップ、キャベツ
・ターニップ(洋種かぶ)、干し椎茸、キャベツ
・ごぼう、長ねぎ、れんこん
・大根またはれんこん、人参、トウモロコシ
・人参、玉ねぎ、キャベツ
・かぼちゃ、玉ねぎ、キャベツ
・大根、かぼちゃ、キャベツ
・キャベツ、玉ねぎ

などがあります。

 

ただし、人参と大根、人参とターニップという組み合わせは、相性がよくありません。

 

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【作り方】

 

【材料】
・玉ねぎ 150g(中1個)
・大根  150g
・かぼちゃ 150g
・昆布    8㎝角のもの1枚
(または、切手大の大きさのもの3枚)

 

【作り方】
1.かぼちゃと大根は大きめの一口大の角切りにする。
玉ねぎは芯をつけたくし切りにする。
同じような大きさで、斜め切りや乱切り、薄切りなどの切り方をすることで、同じ時間で煮えるようにする。

2.厚手の鍋や無水鍋の底ににコンブを敷いて、その上に切った野菜を種類別に分けて入れるか、重ねて入れる。

3.底から1センチぐらい深さまで、呼び水を注ぐ。

4.鍋にふたをして強火にかける。
蒸気があがってきたら弱火にして、約15~20分煮る。
途中で水分が無くなりそうなら水を足す。

5.野菜類がやわらかくなったら、醤油を1ccぐらい振りかけ、鍋を軽くふって混ぜる(箸などでかき混ぜないこと)。

6.再びふたをして、さらに3~5分弱火で煮る。

7.煮えたら、ふたを取り火を止め、そのまま 2 分ぐらいおく。
鍋に残った汁は、とても甘くておいしいので野菜類と一緒に盛りつける。

 

この煮しめでは、野菜類を大きめに切り弱火で長時間かけて調理するのがポイント。

 

鍋の中の蒸気を利用して、材料の野菜類に含まれる水分だけで調理するために呼び水として少量の水を加える。

調味料は、調理の最初に加えるか、最後に足す。

この方法で調理した野菜類は、たっぷり水気を含んだでき上がりで、残った汁気とともに盛りつける。

この料理は、穏やかで力強いエネルギーを与えてくれる。

特に軽めに調理する野菜を使う夏季や野菜を小さめに切った場合、加熱時間は10 分程度にする。

 

(参考:久司道夫著 「THE マクロビオティック」、「マクロビオティックのアプローチ」)

 

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他にも、甘い野生ドリンク(甘い野菜のスープ)アズキカボチャコンブ(小豆かぼちゃ昆布)などがあります。

 

   

 

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