宍道湖のゴズ・・・

先日、販売されていた宍道湖のゴズ(ハゼ)・・・

子供達が幼い頃は、家族で宍道湖に釣りに行き、夕食には唐揚げで美味しくいただいたものでした。

つい、懐かしくて買って帰ったところ、パッケージの中でピンピンと元気に生きていました。
パッケージには「刺身用」のシール付き・・・
新鮮そのもの・・・

やっぱり、唐揚げでいただきました!!

松江市民にとっては、心の拠り所である宍道湖・・・
かつては、宍道湖には多彩なの魚介類が存在していました。
そんな中から選ばれた宍道湖七珍『(スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、シジミ(ヤマトシジミ)』。
このゴズ(ハゼ)も候補にあがったそうですが、シジミにその席を譲ったとか・・・

宍道湖は、淡水と海水が混ざりあう汽水湖です。かつては、淡水化問題がありました。
幸い淡水化事業の話は流れ、自然がそのまま残されることになりました。

しかし、見た目は子供達が幼い頃と変わらないのに、水面下や地底では様々に変化を生じているようです。

昨年11月16日の「Webナショナルジオグラフィックhttps://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/111500665/」のニュースにこんな記事が載っていました。

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「ウナギとワカサギの激減、殺虫剤が原因か、宍道湖」

ネオニコチノイドの水界生態系への影響を初めて検証、産総研ほか

1993年5月、島根県の宍道湖付近の稲作農家がイミダクロプリドという殺虫剤を使いはじめた。

同じ年、甲殻類や動物プランクトンなど、食物網の土台となる節足動物が減りはじめた。1994年の終わりには、これらを餌とするニホンウナギ(Anguilla japonica)とワカサギ(Hypomesus nipponensis)が激減した。そして、イミダクロプリドをはじめとするネオニコチノイド系殺虫剤の使用は年々増え続け、以後、魚の数は回復していない。

11月1日付けの科学誌「サイエンス」に発表されたこの論文により、世界で最も広く利用されている殺虫剤であるネオニコチノイド系殺虫剤が、水界生態系に漏れ出し、漁獲量を激減させ、漁業に大きな打撃を与えていたことが明らかになった。科学者たちは、これは日本だけの現象ではなく、ネオニコチノイドが世界の水界生態系に及ぼす深刻な被害の劇的な1例にすぎないと見ている。

宍道湖では、ネオニコチノイドの使用が始まる10年以上前の1980年代初頭から、漁場の調査が継続的に行われていた。このようなデータは非常に珍しい。宍道湖の研究者たちは、水質、節足動物と動物プランクトンの数、魚の漁獲量などを幅広く記録していた。(参考記事:「ウナギ保護の具体的な課題とは」)

論文の筆頭著者で、産業技術総合研究所と東京大学に所属する山室真澄氏らは、この記録を使って、ネオニコチノイドの使用と食物網の混乱との間に明確なつながりを発見した。

ネオニコチノイドを使い始めた1993年の前後12年間について、魚の餌になる微小な甲殻類などの動物プランクトンの量を集計したところ、平均で83%も減少していた。

なかでも、オオユスリカ(Chironomus plumosus)の幼虫は、2016年には全然見つからなかった。山室氏はこのことにショックを受けたという。

「本当に驚きました」と山室氏は言う。「私が大学生だった1982年には本当にたくさんいたのです」

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私が子供達を連れてゴズ釣りをしていた1980年台には考えられたないほど、環境が激変しています。
宍道湖は一級水系の斐伊川の一部で、 最大流量を誇る斐伊川本川などの他、湖の北や南、またから20本以上の河川の水が流入しています。

上記の記事にある事は、松江市民は警戒してきました。上流では、農薬散布が様々な形で行われています。
お米にはヘリコプターでの散布、これからはドローンでの散布が行われていくことでしょう。
その場合の農薬濃度は、手で散布する場合の数百倍です(一般に500~1000倍に薄めて散布される物が、ヘリコプターでは5、6倍~10倍濃度で散布)。

それが近隣の河川に流入し、結果として宍道湖に流れるのです。
そして、宍道湖が汚染され、豊な魚介類が消えていっています。また、他にも地上では日本ミツバチが激減しています。

最近心配なのは、除草剤の多使用です。高齢化により老人たちは容易に除草剤に頼って草取りをしています。以前は、庭の草にかけていたものが、だんだん畑などの作物栽培環境下にも使用されるようになっています。
オーガニック推奨派の私は、野菜の入手には作り手を知って買うよう心掛けています。

どうしたら、大切な自然環境を守る、元に戻す事ができるか・・・・それは、一人一人の心がけ次第・・・・作り手だけでなく購入する側の方にも大きな責任があるのではないでしょうか。

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