低血糖症のための・・・・小豆かぼちゃ昆布の煮物の作り方
昨日紹介した「甘い野菜の煮しめ」同様に、低血糖症のための料理の一つで、
クシマクロビオティックの主宰者である久司道夫氏のレシピです。
現代社会で、ますます深刻になりつつある 低血糖症 ・・・・
最近では、急激な食の変化や生活の変化が原因で、ほんの少しずつ血糖コントロールを不安定にしていき、それが、さまざまな身体的または精神的症状を引き起こしているといわれ、それを機能性低血糖症というそうです。
それは、食後3、4時間すると、不安、イライラ、集中力低下、吐き気、しゃべりにくさ、思考力低下などの精神症状や、吐き気、ふるえ、発汗、顔面蒼白、倦怠感、視力障害などの交感神経の過活動などによる身体症状を伴う症候群のことだそうです。
マクロビオティックの観点では、低血糖症の主な原因は、強力な動物性食品の過剰摂取であり、動物性食品をバターや植物油でソテーしたものは、さらに有害といわれます。
また、パン、クラッカ、クッキー、マフィン、ポンセンなどの軽く焼き締めた小麦粉製品、塩味の木の実も含めて塩分やミネラル分が多く含まれる食品なども、この症状を引き起こす要因といわれます。
このような強い陽性食品の過剰摂取による膵臓の硬化が、グルカゴンの分泌を妨げ、血糖値を上げることができなくなったことで引き起こされるとされています。
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日々の食の変化、食材の変化には目を覆いたくなります。
テレビで紹介される料理や調理法は、見るだけで悲しくなるものが多すぎます。
また、食材を購入するときにラベルを見ると、さまざまな 添加物、保存料が羅列されています。
これなら、買うのをやめよう!!・・・と思ってしまいます。
でも、必ず、食品の裏側のラベルを見る癖をつけましょう。
(安部司さんの本、「食品の裏側」はとても参考になります)
私たちの身体は、食べた物でできているし、食べた物でできていきます。
自分を愛おしいと思うなら、口に入れていくものは、それが食事であれ、スウィーツであれ、
酒であれ、薬であれ、しっかり見極めていくべきでしょう。
料理は、「理(ことわり=自然)を料る」こと。
この料理も、そんな思いで大切に作っていただきたいものです。
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【作り方】
【材料】
・小豆 1/2カップ
・昆布 切手大の大きさのもの1枚
・かぼちゃ 150g(0.5~1㎝角ぐらいに刻んだもの1~1.5カップ)
・自然海塩 ひとつまみ
使用するかぼちゃの種類:バターナットスクワッシュ、エイコーンスクワッシュ、バターカップスクワッシユ、国産のかぼちゃなど
【作り方】
1.小豆を洗い、昆布と一緒に数時間から一晩浸水させる。
2.かぼちゃを 0.5~1㎝ 角ぐらいの大きさに刻む。
厚手の鍋の底に昆布を敷き、刻んだかぼちゃを入れ、その上から小豆も入れて、浸水した水をかぼちゃがかぶる程度に鍋肌からやさしく注ぐ。
3.ふたをせずに弱火にかけ、ゆっくり時間をかけて沸騰させて、10~15 分ぐらい煮てからふたをする。
小豆が八分通り煮えるまで、弱火のまま1時間ほど煮る。
4.途中、小豆が煮えて膨らみ、水分がなくなったら、水位を一定に保つように鍋肌から差し水を注ぐ。
箸などでかき混ぜないように、なべをふって混ぜる。
5.小豆が八分通り煮えたら、自然海塩ひとつまみを加え、ふたをしてさらに15~30 分ぐらい水分がなくなるまで煮る。
6.水分がなくなったら火を消して、そのまま 5 分ぐらい蒸らす。
・煮ている途中では、箸などでかき混ぜない。鍋をふって混ぜる。
・かぼちゃがないときは、代わりに人参、玉ねぎ、パースニップを使うとよい。
・小豆の代わりにレンズ豆やヒヨコ豆を使う場合もある。
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本文で紹介した、安部司さんの本、「食品の裏側」です。
添加物の神様と言われた方が書いた本、一読の価値があります。
子供がいる方、これから子供が欲しいという方には、特におすすめします。