急に寒くなってきました。 そのせいか、トイレも近くなってきました。
陰陽五行でいう「腎」と「膀胱」の季節には少し早いのですが、 「腎」と「膀胱」の養生のために玄米のお赤飯を炊きました。
今回は、頂き物の黒小豆を使い炊いてみました。
この黒小豆、地元のおばあさんが種を繋いで大切に栽培されてきたものです。
小豆より小粒の黒小豆ですが、炊きあがりは小豆そのものです。
小豆も地元産の小粒のものですが、比較すると黒小豆は本当に小粒です。
色も大きさも小豆よりも陽性が強いという事です。
「腎」のお手当食材の小豆、先人たちは1日と15日に毎月小豆入りの赤飯を食べて、 体内に蓄積された毒素をデドックスしていたそうです。
そんな風にして、大切な「腎」の働きを高めていたのです。
長きに渡り自然に寄り添いながら生きていく中で得られた知恵というのは、本当に凄いものだと、ただただ感心するばかりです。
ちなみに、今年は8月7日が立秋で、今は秋。
マクロビオティックの陰陽五行では、「金」・・・
凝縮のエネルギーで、臓器は「肺」と「大腸」。色は白(白虎)。
穀物は玄米、野菜は根野菜(大根、蓮根)、ギザギザの葉物(生の時、辛味のあるもの)。
これらの食物を食べる事で、身体を温め、氣の巡りを良くし、滞っているものを排泄。
風邪をはらいます。
そして、11月7日が立冬。
マクロビオティックの陰陽五行では、「水」・・・
漂流のエネルギーで、臓器は「腎」と「膀胱」。色は黒(玄武)。
「腎」は、水分を補い、生命力(氣力)や生殖力を高め、造血能力を持ちます。
骨、歯、髪、聴力にも影響を及ぼします。
小豆入り赤飯には、ごま塩をかけて食べることをおすすめします。
今回もプレゼント用も含め、多めに作りました。
以下は、玄米のお赤飯の炊き方です。
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玄米小豆ご飯(玄米の赤飯)の作り方
【材料】(5人分)
・玄米・・・・・3カップ
・小豆・・・・・1/3カップ
・水 ・・・・・約1.1倍
・自然塩・・・・3つまみ
【作り方】
1.玄米3カップを洗って分量の水を入れ一晩(6~10時間浸水)する。小豆も洗って一晩浸水し、ざるにあげて水切りする。
2.圧力鍋に1の浸水した玄米、水切りした小豆を入れ、自然塩も加えて蓋をし中火にかける。5分したら強火にし、圧がかかったら弱火にして25~30分炊く。
3.時間がきたら、1分間強火にして火を止め、10分間蒸らす。圧が抜けたら蓋を外し、天地返しをする。
4.炊飯ジャーなどに移して保存する。
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マクロビオティックの陰陽五行を活用し、旬の食材を食べる事で自然環境に身体が沿っていきます。
寒さに向かうと身体を温める食材が収穫され出回ります。
自然界の一部として存在する私たち人間はその事を理解し、もっと自然界に近づきながら生きるべきかと思います。
冷蔵庫や冷凍庫など保存技術の発達により、旬が忘れ去られつつある現代です。
自然をもう少し身近に感じながら生活していく必要があるのではないでしょうか。