懐かしい「こうせん」・・・食べてみました

食・レシピ

松江市にある自然食品店向日葵さんで、はったい粉を見つけて買ってみました。

私の幼い頃には、香煎(こうせん)と言っていました。
お砂糖を混ぜて、白湯を注ぎ練っておやつとして食べたものです。
しっかりと食物繊維の入った全粒粉の食品です。
また、ビタミン、ミネラルも豊富です。

昔のように、白湯で練って食べてみました。昔のままの懐かしくて優しい味がしました。
でも、奥出雲地方の本来の香煎は、玄米を煎り、石臼で挽いて作っていたようです。
母が作ってくれていたのは、麦からのものだったように記憶していますが、もしかして玄米からのものだったのかもしれません。
春、家の横の畑では麦が風になびいて、その黄緑色がとっても鮮やかに光り輝いていました。
弟は隣の子と、その麦畑の中でコロコロ転げて遊んで麦をなぎ倒したことがありました。叱られていましたが、私は羨ましく思ったものです。
あの、きれいな黄緑色のチカチカとした麦にまとわれてみたかったからです。
当然、母と隣のおばさんは畑の持ち主宅にお詫びに行ったものですが・・・・。
その麦畑の色が、だんだんと茶色く変わり刈り取られる頃、その香煎がお目見えしていたように思います。
山形市のこうせんは、こんな風に作られていたようですが、奥出雲地方のものとほぼ同じようです。
食べ方も、粉のまま食べると確かに、むせたり、顔中にくっついたりして大笑いをしたものでした。
現代の子供たちは、今風のお菓子を喜んで食べるものと、今の大人は思いこんでいますが意外と違うものです。
お料理教室に同伴してくるお子さんや、今までに参加したイベントでのお子さん達の味に対する反応というのは、とっても純粋です。
サツマイモの蒸しただけのもの、エリンギを塩焼きしたもの、お味噌の味見など、お子さんの方の反応が、お母様たちの反応より、はるかに敏感です。
必ずといっていいほど、多くのお子さんがお代わりしに来てくれました。
香煎も、古臭い食材などと思わず、少量の甜菜糖やメープルシロップを入れて、やわらかく練っておやつにしてみて欲しいものです。
きっと、意外な反応があることでしょう。
クッキーにしたり、マフィンにしたりすることも良いでしょうが、古くからの簡単おやつを少しおしゃれに飾り付けしたりしてみてはどうでしょう。
小腹がすいた時の、大人のおやつにもおすすめです。
また、高齢者の方にも身体に優しいおやつとなることでしょう。
便秘や大腸がんの防止などのためにも、こんなおやつを手軽に作って食べたいものです。
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