小豆の販売開始です。

奥出雲の食材

今年も立派なホクホクの大納言の小豆ができました。
舅が毎日手で選り分けている最中です。
毎年、出来具合いについて自信なさそうな舅ですが、とんでもない。
ほんとうにおいしい小豆です。
よほど乾燥状態がいいのでしょう。そのまま見ると小粒のように見えるのですが、調理してみるとしっかりと大きくてホクホクとして、やっぱり大納言の小豆とわかります。

この状態になるまでが大変です。
まずは、育てるところから。
農薬も化学肥料も使うことはありません。
一番いいのは、田の畦(あぜ)で作る小豆が最高だそうです。
昨今の農薬散布される田んぼの畦で作られてしまうと困るのですが・・・。
我が家の田んぼは、無農薬栽培にして3年経過しましたので、安心です。
実が入ってきたら、刈り取って稲の天日干しに使った「稲はで」で天日干しします。
カラカラにかわいたら、取り入れて鞘(さや)をはずして、乾燥した鞘から豆を取り出します。

取り出した豆のごみなどを取り除くために、唐箕(とうみ)という機械にかけます。

ごみを取り除いた豆を、洗い上げます
これが重労働です。

洗い上げた豆を、十分に天日乾燥させます。
毎日毎日、太陽が当たる場所に豆を載せたシートを移動させて乾燥させます。
夜になれば、家の中に取り入れ、朝また取り出して干します。
雨が降っても、取り込みが大変です。油断のできない毎日です。
今は、乾燥がすんだものから手で選り分けています。
こうしてできた「たけじいちゃんのホクホク小豆」です。
米寿の元気な老人が真心込めて今年も作ってくれました。
150円/100gで販売を始めました。
春から秋に収穫するまでの様子を見ていると、こんな価格で販売するのは申し訳ない気がするほどです。
でも、沢山の方に、この元気なお日様をいっぱい浴びた小豆を食べていただきたくてお手頃価格で販売することにしました。
農家の方たちの大変な作業を見ていると、私はいつも価格のつけ方で悩みます。
買う方には安く提供したい、農家の方には作業に見合った価格で売ってあげたい。
元気なお年寄りのお力を借りなくては、この価格での提供はできません。
皆様に安心な食材がお手頃価格で提供できるよう頑張っていかなくてはと思います。
お客様に喜んで頂くことが、お力を貸してくださる田舎のお年寄りの励みになっています。
元気な黒米」を作ってくださっている高田さんも80歳を越しています。
「採算なんか思ったら作れません」とおっしゃいます。
大切の土地を守るため、働ける間は働きたいという思いから、頑張って若い私たちに示してくださっているものがあるんだなと、いつもいつもありがたく感じます。
田舎のお年寄りにいつまでもお元気でいていただくためにも、買ってくださる方によろこんでいただくためにも、作り手の苦労や喜びをお伝えしながら、頑張りたいものです。
これからも、こんな奥出雲食房を応援してくださいね。

もうすぐ、大豆も収穫できます。
今年は、奥出雲食房のお米とこの大豆で奥出雲食房のお味噌を作ります。
来年、販売します。
こちらもお楽しみに・・・・。

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