昨日は、終戦記念日でしたね。
8月6日の地元新聞(山陰中央新報)の 1面に「奇跡のヤシの実に父の姿」という記事がありました。
フィリピンのルソン島で戦死した方が1944年(昭和19年)7月、同郷の戦友の名前を書いて海に放ったヤシの実が、33回忌目前の1975年7月13日に故郷出雲市の大社海岸(出雲大社のすぐ側の海岸)の岸壁で釣り人によって拾われ、宛名の戦友の元に届けられました。 無事復員していたその方は、差出人の家族を捜しだし、流れ着いて 8ヵ月後、残された奥様と4人の子供のご家族に引き渡されました。
その奇跡のヤシの実は、靖国神社敷地内の遊就館でガラスケースに収められて、今でも展示されているそうです。
出雲大社の稲佐の浜沖だから起きた奇跡なのでしょうか。ほんとうにすごい話だなと思いました。
昨年5月には、お一人が靖国神社でお父様の奇跡のヤシの実に再会されたと記されていました。「母は『わが子の代には絶対に兵隊には行かせない、戦争は二度といや』とと常々言っていた。私も二度と、こんな思いはしたくありません」と言うメッセージと共に・・・・・。
26年前に他界した私の父も同じことを言っていました。
「戦争は絶対にしてはいけない」と。
国民の声ぬきで防衛庁が防衛省になっていたり、憲法改正が叫ばれたり、何かしら不安を感じるこの頃です。
2人の息子が戦争に行くことになったりしないようにしなくてはと、心から思います。
朝のワイドショーで誰かが言っていました。
「賛成する政治家が、まず、自分の家族、例えば子供を戦争が続いている国に率先して派遣すればいいのですよ。自分の家族を出さないから平気なんですよ」と。
私が東京にいた頃、両親が上京してきました。父が「靖国神社にお参りしたい」と言うので一緒に行ったことがあります。父はしげしげと一人で展示品を見て回っておりました。戦友に会った思いで回っていたのでしょうか。
A級戦犯が合祀される前、もう35年以上も前のことになります。
いつまでも、父の「戦争は絶対にしてはいけない」と言う言葉を大切に、子供たちに伝えていきたいと思っています。
今あるこの平和な社会に心から感謝です。そして、この平和に導いてくださった戦死なさった方、戦争体験をされた先輩方にも、心から感謝です。
いつまでも、平和な国でありますように・・・・。心から願います。
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