先日、奥出雲の手打包丁を買いました。で「雲州忠善作の手打包丁」を紹介しましたが、
今日の日経産業新聞に日本の調理器具の質の高さ、使い勝手の良さが
ニューヨークのレストラン業界のシェフの間に口コミで広まっていった
記事が載っていました。
仏料理の有名シェフ、ジャン・ジョルジュ氏も日本の包丁を使い始めたそうです。
ニューヨークを拠点に日本の調理器具や食器の販売を手掛ける川野作織さんの
販売活動が実を結んできたもののようです。
以下「日経産業新聞4月6日」より抜粋。
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米国での和食への理解度は近年とみに深まってきた。新しい和食の調理法や
素材を採り入れるレストランも現れ、西洋人が思いもかけないアイデアを提供
することもある。「銅のおろし金を岩塩のすり下ろしに、かつお節削りをトリュフ削りに使うのはシェフの間で定番になってきたようです」と笑う。
しかし、日本人側の意識がこうした和食の国際化に追いついていない。
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今フランスでは、空前の日本ブームだそうですが、世界中で日本食が
注目を浴びているのも事実です。
奥出雲の山々は今、竹に侵食されて大変な状況になりつつあります。
安いプラスチック製品の広まりとともに、竹製品はどんどん姿を消していきました。
山を守るためにも、竹のざるや籠などなどの竹製品の調理器具の復活も
必要と感じます。
東南アジアからの竹ざるなどが安く手にはいるようになって、最近は竹製品を
使うことも増えてきました。
でも、国内の竹を材料に作った丈夫で美しい竹製品が海を渡って世界中で
使われたらいいですね。
奥出雲ではそんな竹製品を作る人が、まだ活躍されています。
製品の値段がとっても高いのが残念ですが・・・。
手間がかかるから仕方がないのですが、もっと手ごろな価格で手に入るといいなと、いつも思います。
今年は、蔵で見つけた夏用のご飯用のざるを使ってみようと思っています。
古いものですが、炊飯器の普及とともに使われなくなり蔵に追いやられたの
でしょう。
いくつもぶら下っていました。
私達日本人は、新しいものを追いかけるばかりではなく昔の賢人の智恵をもっと
見直していく時期にきているのかも知れません。
古いものが実は最新のものであったりするかも・・・・。
そんな掘り起こしを奥出雲でやっていきたいと思っています。
そんな面での奥出雲食房も応援くださいね。
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