5月12日(日曜日)に奥出雲町蔵屋で「蔵屋おろち花田植」が開催されました。
私も、地元の打ちたて蕎麦のお店のお手伝いをさせていただきました。
早朝、地区の公民館に集合し道具などと一緒に会場へ。
会場では、田植の準備が整っていました。
この花田植えは、100年前に広島県庄原市から奥出雲町馬木地区に伝承された舞と田楽が横田地区に広まり、この蔵屋地区では戦前に途絶えたようです。1991年、今から21年前に一度開催されましたが、今回はそれ以来の再現となりました。
華やかに、飾り付けられた牛、花笠に赤いたすきがけの絣姿の早乙女さん、赤いたすきに白い装束の古代衣装に身を包んだ人達、田楽の浴衣姿の男性が笛や太鼓を携えてオロチを先頭に登場。
田んぼの前で、先に田楽が披露され、田植えが始まりました。
同じ地区で飼われている牛、花ちゃんです。朝、シャンプーをしてリンスがけまでしてオシャレを装っていました。
ツヤツヤと黒光りして、優しい目がかわいい、綺麗な美牛でした。
山からオロチが下りてくるという趣向もこらされていて、驚きでした。
実家で田んぼの手伝いをしたとき、この花田植えのことを母がいつも話してくれていましたが、私が、実際目にするのは初めてでした。
母もこんな光景を若い頃みていたのでしょう。そして、それがとても印象的だったのでしょう。
広い広い田んぼを腰をかがめ一日中、何日もかかってする田植えはきっと辛い作業だったに違いありません。
そんな辛さを少しでも軽減させるため、こんな楽しみを昔の人達は作ったのでしょう。
今年は、古事記編纂1300年の年ということで、神話の地出雲地方ではさまざまな催しが開催されています。
この花田植えもその一つでした。
そんな花田植えを見せていただいた後は、蕎麦の販売でした。
私の参加した地元の地区には、多くの蕎麦打ち名人がいらっしゃいます。この日も4~5人の男の方が蕎麦打ちをされました。
綺麗に打ちあがった蕎麦です。蕎麦粉も地元の地区で栽培されたものです。香りの高い、歯ごたえもちょうど良い、本当においしい蕎麦でした。
打ちたてをその場で湯がいて食べる・・・・ほんとうに贅沢な美味しさでした。
隣のテントでは、焼き鳥や鯛焼きなども販売されていて、田植えの後にはまた別の楽しみがありました。
石見神楽も招いてあり、見ごたえのある神楽を楽しめました。
この会に参加できただけでも、楽しい思いをさせていただいたのですが、
その後、地区の公民館で慰労会があり、皆さんに色々なお話を聞かせていただき、さらに楽しませていただきました。
200食以上の蕎麦の準備は、ほんとうに大変だったことと思います。
お出汁も、おいしくできていましたが、前日から大忙しだったことでしょう。
そんな大変さを微塵もみせず、楽しく時間をすごさせてくださる地元の皆さんのひたむきさには、いつもいつも頭がさがります。
今回、参加させていただいて、その思いをまた新たにしました。
この会に参加させてもらったことに心から感謝でした。
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