昨日もまた福島県内のお米で原発事故のため出荷ができなくなったものが発表されていました。
米という字は八十八の手間をかけて作ることから、その形ができているといいます。
一粒のお米も一年がかりで、手間隙かけるのはもちろん、それ以上に大きな愛情と根気と努力がなくては出来るものではありません。
そうして作られたお米が、想定外という地震にもろくも崩れるような原発事故のために食べれなくなるなんて、農家の方たちの口惜しさはいかばかりでしょう。
想像するだけでも、心が張り裂けそうです。
日を追うごとに私達の感覚もマヒしつつあるように感じていただけに、また新たな緊張感を感じた出来事でした。
そう、原発事故のこと、決してマヒしてはいけないのです。
島根県には、島根県では一切使用しない電気のための原発があります。
しかも県庁所在地に・・・。
その電気は、送電線を伝って広島や岡山に送られ使用されています。
島根の県庁所在地は松江市です。原発から8KM地点にあります。
周りには、松江市役所、日赤病院、市立病院、県警などなど、島根県の主要施設が集約されています。
しかもその原発から2.5KM地点には東西20KMにわたって宍道断層という断層が走っています。このことは、昨年地元の新聞に発表されていました。
また、880年には出雲地震(M7)が発生した歴史があります。
それより11年前の869年には三陸地方で貞観地震(M8.3以上)もありました。
878年には相模武蔵地震(M7.4)が、887年には仁和南海地震(M8以上)が発生しいずれも甚大な被害があったと記録されています。
私はこの歴史から、出雲地方ももう間近に地震が起きるのではないかとさえ思ってしまいます。
最近、原発事故があったときの避難先として近県に受入れ要請をしたり、福島県に災害があったときの避難先での対応などを県庁職員が見学に行ったりしたというニュースが放映されています。
島根原発での事故想定では、47万人の避難先が必要になるそうです。
島根県だけでなく、お隣の鳥取県米子市、境港市などからも非難民がでるからです。
高齢化の進んだ山陰地方で、どうやってお年寄りを連れて逃げれるでしょう。
島根原発では、3号機がほぼ完成していてそれを稼動させたいがためのパフォーマンスにしか思えない最近のニュースです。
その3号機もプルサーマル。恐ろしい限りです。
先日も同窓会でこの話題がでました。
「老人をかかえて逃げ場なんてないし、若い人たちだけは何とかしないといけないけど」というのが皆の思いでした。
そして、「これまでは何も分からず無関心だったけれど、これからはちゃんと自分の意思を示したい。デモとかあれば是非参加しなければと思う」という人がほとんどでした。
先日、奥出雲町にある三沢水力発電所という小さな小さな発電所(出力90KW)のことがテレビで放送されました。
そこでは、地区100世帯と地元加工所の電気を賄っているそうです。
さらに余った電気を売電して得た年間100万円のお金を地元のために使っているということでした。
この発電所はお二人の現役引退された方が、一日に何度も見回って水路の落ち葉などを取り除くという作業をしたりして管理されています。
これだけのちっちゃな発電所で、こんなに大きな働きをしているなんて凄いことではないですか。
私の実家近くの日登発電所は8510KWの出力があるそうです。
小学生のときに見学したことがあり、大きな施設に驚いたことを思い出します。私の生まれた昭和26年から稼動している発電所です。
斐伊川沿いには、大小さまざまな水力発電所が9箇所もあります。
こんな施設も大切にしながら、日々研究開発が進んでいる発電技術に期待して、私もしっかり学びながら、原発について意思表示をしていきたいと思っています。
対応の遅れから、被爆した子供達がいること。
生まれ育った故郷に帰れなくなった人たちがいること。
住めなくなった土地があること。
耕せなくなった農地があること。
肥育できなくなった牛がいること。
原発事故で多くを失い、これからどんな苦しみが体に起こってくるか大きな不安をかかえた人達がたくさんいることを決して忘れないようにしなくてはと思います。
そして、体に入った放射能物質を少しでも排泄していくよう、日々の食事を大切にしていこうと思います。
一日一日の小さな積み重ねかも知れませんが、一年後、三年後、五年後、十年後には、きっと大きな差になってくると信じています・・・・。
玄米を美味しく・・・の炊き方
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