今年の梅干し漬け

食・レシピ

今年は梅干の土用干しが雨続きでできず、8月のお盆を過ぎてやっと
天日干しが済みました。
今年は三日三晩ではなく、四日二晩干しとなりました。
いつ雨が降るかと心配しながら、何とか干しあげました。
雨のふりそうな夜は中に取り入れました。
軟らかくて、きれいな干し梅ができました。
この状態で一年間熟成させます。
そして、来年紫蘇ができたら、本漬けをします。
梅干の種の中にある仁から有効成分がしみ出るのに3年ぐらいは
かかるそうです。 仁には抗菌作用、抗癌作用、便秘解消、
免疫力をあげるなどなどの万病効果がうたわれています。
3年目ぐらいになると仁も色も茶褐色になりますが、味もえぐみが
とれておいしくなります。
一年ものの梅干の仁は白くて、渋くてたべれません。
また、食べない方がいいようです。
アミグダリンという成分が胃で消化される際にシアン化水素(青酸)を
生成するからです。昔から青梅は食べないようにと言われたのは
そのためだったんですね。 青梅も漬けることでこのアミグダリンという
成分は消失するそうです。
梅干について調べてみるとその効能、効果はほんとうにすごいですね。
若い頃友人に風邪の熱を下げるのに、梅干を焼いてお番茶に入れて飲むこと
を教えてもらい、以後、解熱にはいつも利用してきました。
子供が小さいときも、頻繁にお世話になりました。
解熱剤を飲ませるのに抵抗があったのですが、この方法は効果大でした。
これで、手に負えないときにお医者様に行くようにしていました。
また、喉の痛いときは、ガーゼに梅干をはさんで喉に貼るのもいいよと
教わりましたが、それは実行したことはありません。
二日酔いの翌日の夫にも朝は梅干を一個入れた番茶は、その効果は大きいものがありました。
マクロビオティックを学ぶようになって、梅醤番茶を知りましたが、
三年番茶でなくても、普通の番茶でも効果ありでしたので、梅干しの
力によるものでしょうね。
最近スーパーでお母さんやおばあさんがウーロン茶やスポーツドリンクの
2Lペットボトルを買っていかれる姿をよくみかけます。
お番茶も麦茶も自分で作ればいいし、小さい白梅を一個いれておけば
腐らないし、ミネラルも塩分もとれていいのにと思ってしまいます。
スポーツドリンクも子供にはよくないと、子供が小さい頃お医者様に
言われました。番茶にお塩を入れたものが一番いいとも言われました。
スポーツドリンクは、スポーツ選手用の飲み物で塩化ナトリウムや糖分が
多く含まれていて、子供に飲ますときは薄めることと言われました。
O157も食事中に水分を取りながらだと、胃液が薄まり殺菌力が減ることも
原因の一つだそうです。
良く噛んで、まず唾液で十分殺菌し、次に健康な胃液で正常な消化を
うながしていれば、O157も怖くないかも知れません。
夏のお料理に梅干しの力をかりると、とても助かります。
その抗菌力には脱帽です。煮物に白梅を一個いれておくと、とにかく
腐りにくいのです。
今年もこの白梅も来年の本漬けまで、またいろいろ活躍してくれることでしょう。
土用干しできなかった方、まだ11月ぐらいまでは干して大丈夫です。
今年も、たくさんの干し梅ができたことに心から感謝です。

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