舅の賀寿(米寿の前の年のお祝)のお祝をしました。
田舎に残る風習に従い、親戚が一同に集って盛大に感謝を込めて
お祝することができました。
大正10年生れの舅は、私の母と同い年です。
長寿世界一の日本で、最近は米寿の祝もめずらしくないのですが、
私の両親は祝ってやることもできないので、とても大切な行事に思えました。
両親が元気でいてくれたら、今なら、いろいろ親孝行もできるのに・・・・と
とても寂しい気持ちになります。
両親が揃って元気で、現役バリバリで頑張ってくれている夫は、ほんとうに
幸せだなと感じます。
舅、姑の生活は、マクロビオティックそのものです。
自分で作った米、野菜、豆類、キノコ類などなど食卓にのぼるほとんどが
自給自足です。
味噌、漬物も自分で育てたもので作って、毎日の食事に使っています。
食事は、いたってシンプル。粗食です。
でも、とても豊かな食生活をしています。
常に旬のものをうまく取り入れて、食材を生かしたシンプルなお料理方法で、
食材の持つエネルギーをしっかり身体に取り入れている感じです。
舅は昔からお肉を食べることができません。
魚は青魚しか食べません。
甘いものは大好きです。
そして、とにかく、働き者です。
毎日、土に触れて働いています。
頭もすっきりしていて、地区でのお付き合いも全部こなしています。
政治の話が大好きで、世の中の流れもしっかりと把握しています。
地方の議会の討論も、ケーブルテレビでしっかりと見て批評もしています。
だから、ぼける暇もない生活と言っていいでしょうね。
ほんとに感心します。
そんな二人の生きる様は、無言で私にこれからの生き方を諭してくれて
いるように見えます。
老人ホームにお見舞いに行く機会があるのですが、そこで見る老人は、
両親からは、ほど遠い姿です。
いつも何が違うのだろうと考え込んでしまいます。
田舎で元気な老人は、現役、働き者の方が多いようです。
人間、一生現役が幸せな生き方なのかも知れません。
今の生き方が、十年後の自分を作ると言います。
舅の賀寿の祝で、また改めて自分のこれからの生き方を考える機会を
持つことができました。
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