佐藤順一さんにお会いしてきました―その3

佐藤順一さんにお会いしてきました
佐藤順一さんにお会いしてきましたーその2
に続いてのその3です。
佐藤順一さんは、米国ボストンのクシハウスで久司先生からクシマクロビオティック
についてマンツーマンで講義を受け、帰国されてから地元の横田で熱心に
クシマクロビオティックの実践、無農薬農業の普及をしていかれました。
佐藤順一さんには3人のお子さんがいらっしゃいます。
その中のお一人について、ご夫婦で妊娠前、妊娠中、出産後の3年間、完璧と
いえるほどのマクロビオティックに基づく食事等を実践され、ご夫婦とも
満足のいく子育てが始まったそうです。
ところが、そのお子さんが4歳のときに白血病を発症されたのです。
佐藤順一さんご自身は「絶対、マクロビオティックで直すんだ」と
玄米を食べることをおしすすめていったそうです。
そして、「これで治れば、世の中にも認められる」みたいな気持ちが
頭をもたげていたそうです。
奥様は、どんどん症状が悪くなるお子さんを抱え、ある医大病院に駆け込みました。
とても、熱心なお医者様と出会い、「このまま化学治療を施さなければ、この子は一週間持ちませんよ」言われたそうです。
「この子の場合、化学治療が効くと思うので是非やるように」と勧められ、
顕微鏡で血液を見せながら、丁寧に説明されたそうです。
それでも、まだ、玄米で直せると佐藤順一さんはこだわったそうですが、
化学治療を受けることになりました。
しかし、その化学治療が効かなかったのです。
お医者様も自分の見解と違うので、おおいに慌てられ右往左往の状態
だったそうです。
そんななか、佐藤順一さんはある思いにいきついたそうです。
この子のこの病気は自分の執着心がおこしているのではないか。
執着心をいっさい捨てて、どんなことがあってもすべてを受け入れて
それにまかせていこうと思われたそうです。
そんなとき、奥様がお子様のベッドの脇にあったバナナをお子様に
与えたそうです。
バナナを与えてから、化学治療の効果が現れはじめ、お子様は快方に
向かいました。
そして、完治へと向い、今は元気に高校に通学していらっしゃいます。
マクロビオティックでは、バナナはあまり勧められていない食品です。
それにこだわって、奥様がバナナを与えなかったら・・・・。
佐藤順一さんは、おっしゃいました。
「私の執着心が子供の病気を引き起こしたのではないかと思います」と・・・・。
私も、確かにそういうことってあるかもしれないと思いました。
ある本で、病気は、心が引き起こすもの。病体は、身体の故障と。
だから、病気は気持ちを直せば治るもの。病体は、医者にかからなければ
治らないもの・・・と。
私は、マクロビオティックの食事をするようになって7ヶ月ぐらいたった
ある日「ああ、体中の細胞が全部入れ替わっている」と叫んだ朝がありました。
その後、心が縛られなくなったように思います。
心が縛られなければ、悩みも少なくなります(無いに等しいでしょうか・・・。)。
思い通りにならないから人は、苦しみ悩むのではないでしょうか。
「こうなるべきだ。こうしなければならない。」と思ってしまうと、
「ああしなかったから、こうしなかったから、だめなんだ」と自分で
自分を追い詰めてしまう。
最近の私には、あんな歳の取り方がしたいと思い、それに対して
イメージする生き方があります。
それ以外は、いろんな状況に対してすべてをいったん受け入れるように
なりました。そうすると、全てが順調に流れていくように感じます。
優柔不断なようですが、それとも違う感覚です。
だから、佐藤順一さんのおっしゃる「執着心を持たない」という感覚が
わかる気がするのです。
私は「NON CREDO(妄信しない)」という、クシマクロビオティックの本に
書かれている言葉をいつも心に刻んで生活するようにしています。
クシマクロビオティックコース(中級)の望診の授業のときに、中先生が
こんな風におっしゃいました。
「お手当ては自分で実験してみることや。このやり方で効かなかったら
正反対のことをしてみるのもいい。それが案外いい結果を生むこともある
」と。
思わず、佐藤順一さんのこの体験を思い出していました。
クシマクロビオティックに出会って、ほんとうにいろいろ学ばせて頂いています。日々の学びがあることに、心から感謝です。

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