ワカメと野カンゾウの酢の物の作り方
桜の花も終盤に入り、今年のお花見も終わりそうです。
幼い頃から見続けてきた日本の桜百選の一つの斐伊川堤防桜並木は、毎年見ないと気がすみません。
今回も行ってきました。
残念ながら、そこには昔ながらの豪華な満開の華やかさはありませんでした。
そこで、満開の桜の花を求め、斐伊川上流の土手をめぐることにしました。
幸い、実家近くの土手桜は、満開を少し過ぎたきれいな桜並木でした。
そして、またまた、その桜の木の下に野カンゾウやよもぎも見つけました。
山菜に目のないわたしです。
昨日は、野カンゾウのヌタの作り方の紹介をしましたが、
今回はおワカメと野カンゾウの酢の物の作り方を紹介します。
マクロビオティックでは、このようにドンドン上に伸びていく陰陽五行でいう「木」のエネルギーの食材は、酢味で食べることをおすすめしています。
肝機能が活発になる春には、その肝臓の機能アップに貢献するからです。
眉間に縦じわが出ていて、イライラしたり、急に腹が立って怒りだす人には、特におすすめします。
このような春の青野菜、山菜の他には菜の花、のらぼう、小松菜、高菜などを茹でてお浸しにしたり、酢の物にしたり、ヌタにしたりして頻繁に食べます。
実際、一か月もすると、眉間の縦じわが消えたり、薄くなってきたりします。
心も穏やかになり、落ち着いてきて、周りの人たちにも不快感を与えることが少なくなります。
これは、わたしのお料理教室の生徒さんや、女性クリニックのお食事アドバイスで多くの方で経験ずみのことです。
野カンゾウの酢の物作り方です。
1.摘んできた野カンゾウを、枯れ葉など取り除き、きれいに洗います。
2.鍋に洗った野カンゾウと少量の水を入れて、中火にかけます。
蒸し煮のようにして茹でます。
3.色が深い緑色に変わり、やわらかくなったら、ザルにあげて、冷まします。このとき、水にはさらしません。
4.手順3の残り湯に生のワカメを入れて、色が変わったらザルにあげます。
乾燥ワカメなら、30℃ぐらいの白湯で戻しておきます。
5.冷めた野カンゾウを2~3㎝ぐらいの長さに切ります。
ワカメは2㎝ぐらいの長さに切り、しっかりと水気を絞ってボールに移します。
5.これに、好みの醤油と酢、さらにすり胡麻を適量加えます。
手でしっかりと絞り、出てきた汁を吸わせます。
これを3回ぐらい繰り返します。
こうすることで、味が中まで入ります。
6.完成したら、器に盛り、さらにすり胡麻をかけます。
※お浸しにする場合は、酢をいれません。
今回は、野カンゾウが伸びすぎていたせいか、食感がかたくなりました。
野カンゾウを摘むときは、長さが12、3㎝までのものを選ぶとやわらかくていいでしょう。
今回は、野カンゾウが少し硬かったかわりに、旬の島根沖の天然ワカメが、シャキシャキしていて、香りも高くおいしい一品になりました。
前回紹介したヌタにも、この生ワカメを入れてもいいでしょう。
また、手作りこんにゃくなどもヌタには合います。
マクロビオティックでは、かつお節などの動物性のものは使いませんが、病気など気になることがなければ、お好みでは使ってもかまいません。
色々でお楽しみください。