ひな祭り・・・ひな壇飾り
友人宅に珍しいお雛様が飾られていました。
懐かしいものもありました。
昭和20年代は、このような宮入のお雛様でした。
わたしが祖父母から贈られた宮入のお雛様と似ていました。
宮入の天神様もありました。
今は見る事がありませんが、わたしの雛飾りをしてもらう頃は、
天神様も一緒にひな壇に飾られていました。
三人官女もありました。
親戚から贈られる高砂人形もあります。
古い物から新しいものまで、いろいろなお雛様が飾られていて、楽しく拝見しました。
断捨離で、この頃は何でも捨てていますが、こんな形で飾るのもいいものだと思いました。
飾り付けに8時間かかったそうですが、その価値はありそうです。
戦後でまだ復興さなかの昭和20年代、既製服もなく、よそ行きの服もセーターも何でも母や近所の方の手作りの時代でした。
それでも、やっぱり文化を大切にしている日本人ですね。
お雛様も、立派なものが作られていたんですね。
この頃は、時間に追われる日本人です。
こんなお雛様を飾る時間もなく、また場所もなくて、ガラスケースに入ったものや、
お内裏様だけを飾るように変化しつつあるようです。
時には、こんなひな壇飾りをしてみるのもいいのかも知れません。
わたしの住む地では、旧暦で祝います。
3月3日が過ぎても、4月3日までは続けて飾ります。
お雛様をしまうのは、一日でも早くといいますが、
2週間ぐらいの余裕をもって、新暦なら3月の中旬頃まで、旧暦なら4月中旬くらいまでにしまえば大丈夫です。
高級雛人形には、多くの絹が使われています。
絹にとって湿気は大敵。
大安吉日を選ぶ必要もなく、大事なのは、天気の良い日にしまうことです。
すぐに、しまわないと娘の婚期が遅れるなどといわれますが、
地域の風土や習慣に合わせて、しまえばいいのです。