奥出雲の家では、土曜日、秋祭りのお客様を迎えました。
本来は27日が、お祭りの日なのですが、最近は、自分達と
来てくださるお客様の都合で、前倒しで土曜日にしています。
神様本位でなく、人間本位の都合の良いお祭り行事になって
しまっています。
それでも、まだお祭りをしていますが、高齢化もあって
だんだんとお祭りのお客様を招く家が減ってきています。
働く女性が多くなり、田舎でもそれは例外ではなく
家の中心となる女性が、お祭り行事などをこなす時間や
体力がなくなっていることも大きな要因です。
「えっ、まだお祭り客してるの?」と人からよく言われます。
我が家は、舅、姑がいるお蔭で、ご馳走にしてもまだまだ
古き良き風習が名残りを残してくれています。
確かに、いろいろ大変です。
でも、年に一度、田舎の親戚の方たちと、田舎の情報や
様々な意見、情報交換できるので、有意義な楽しい時間を
頂きます。
お餅も自宅でつくこともなくなりました。
以前は、来られた方に出すお餅や煮しめやお料理、おみやげにするお餅
や煮しめやお料理と、多くの時間が必要でした。
時代に合わせて、お餅は頼んで作ってもらう、煮しめもお願いする、
お料理は仕出しを頼むというようになってもきています。
我が家でもお餅だけは、頼むようになりました。
また、おみやげを持参しない、ことづけないようにとの申し合わせも
すすみ、それも簡略できるようになりました。
昔は、そんな下準備がすべて女性の仕事になっていたんです。
幼い頃、両親とともに一家皆で母の実家の秋祭りに行ったものです。
母の兄弟、姉妹の家族も来ていて、それはそれは賑やかのお祭りでした。
隣にある神社に行くと、夜店が出ていたり、相撲大会があったり、
子供には最高に楽しい行事の一つでした。
今でも、従妹達と親しくできるのは、そんな行事の中でのふれあいが
あったからでしょう。
自分でお客様を迎えるようになって、祖母や伯母の大変さがどんなもの
だったか想像できるようになりました。
でも、祖母も伯母もそんな素振りさえ見せませんでしたから、
ほんとうに昔の人達は、すごいなと思います。
娯楽の少ない時代に、親戚という一つのコミュニティがこんな
形で繋がりを保っていたんですね。
大変ではあるけれど、本当は継承されていった方がいいかなと
思います。
お煮しめをしたり、茶碗蒸しをしたり、いろいろなお料理をしたのですが、
また、写真を撮るのを忘れていました。
デザートの一つで、ゆずの砂糖和えを作りました。
ゆずが若く、まだ青いので、完熟のゆずのように和えませんでした。
完熟の場合は砂糖(私は甜菜糖を使用します)でしっかりと和え、
お醤油をチョッとたらして仕上げます。
若いゆずの場合は、完熟のようにすると苦味がでるので、砂糖をかけて
そのままおきました。
ジャムを作る前準備でするような感じです。
お醤油も最後にチョッと入れて仕上げます。
11月になると完熟のゆずが出回るので、楽しみです。
完熟のゆずで作る場合は、しっかり手でこねるように和えます。
昨年、古民家暖々のお客様にお出ししたら、とてもおいしかったと
今でも言ってくださいます。
いちじくもデザートに煮てみました(写真がなくて・・・・)。
お菓子より評判が良かったです。
春の山菜もおいしい食材ですが、秋はほんとうにたくさんの
実りがあり、それを使ってのお料理も楽しみです。
アケビもざるでこして種をはずし、その甘さでデザートを作りましたが
自然の上品な甘さは最高でした。
お米を収穫し、感謝の気持ちで執り行われる秋祭り行事。
段々と寂しいお祭りになってきてはいますが、大切にして
いきたいものです。
今年も、秋祭りができたことに心から感謝です。
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