塩出したけのこの煮しめ

マクロビオティック

塩出したけのこの煮しめ

 

この時期になると、去年漬けられた塩出したけのこが地元の農産物直売所などに並ぶ・・・

 

実家の母がいつもしてくれていたように、油揚げと一緒に煮た。

わたしにとってのおふくろの味。

子供たちにとってもおふくろの味になっているといいなと思いながら煮ている。

 

手作りこんにゃくも、一緒に手に入ったので、煮物にした。

マクロビオティック的には、春の上昇のエネルギー(陰性)で、上へ上へと伸びる陰性のたけのこ。

奥出雲地方では、お盆、お正月、お祭り、祝い事、彼岸など、お客様へのおもてなし用の煮しめの食材の一つにするために、塩漬けにして保存食する。

大量の塩を使う事、長期間漬け込むという事でかなり陽性化され、強い陰性のたけのこが中庸化される。

冷蔵庫のない時代に思いつかれた保存食だ。

経験値から導き出されたものなのだろうが、昔の人たちは、理にかなっていることをしていて驚かされる。

本当に、すごい!!

今日は、彼岸の入り。

我が家もお墓参りのお客様のために、準備できる材料で煮しめを作る。

 

家制度が崩壊しつつある現代、こんなおもてなしをすることも減ってきている。

煮しめも、農産物直売所などで販売されるようになり、それぞれの家庭の味もなくなってきている。

なじみのない、こんな煮しめも、若い人たちの口に合わなくなってきているのだろうかと思うときもある。

寂しく悲しい気持ちになってしまう。

以下は、姑から教わったたけのこの保存方法です。

たけのこの保存方法:

準備するもの

・掘りたての竹の子 10Kg
・おから 1Kg
・自然塩 800g

1.掘りたてのたけのこのなるべく穂先の柔らかいところを生で準備する。
2.桶に生のままの竹の子、塩、おからと重ねながら、桶がいっぱいになるまで漬け込む。
※おからと塩を混ぜ合わせておいてもよい。

塩出し方法

1.2、3日水に漬けて塩を抜く。水は頻繁に入れ替えする。
2.塩が抜けてから、ゆでる。
※1と2を逆にすると、硬くなり、色も悪くなるので注意する。

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