知人の命日に・・・・

エイプリルフールのこの日は、知人の命日。
昨年七回忌だったので、今年は8年目。毎年お墓参りに行ってきた。
もう、七回忌も過ぎたから、どうしようかと思ったけれど、
ご高齢のご両親にお会いしたくて、やっぱり行くことにした。
一年ぶりにお会いしたご両親は、急にふけこまれたように見受けられた。
お父様91歳、お母様84歳。
お二人で、しっかりと自活されている。
家の周りの庭には、草一本見えず、手入れのいきとどいた植木が
清々しく、ヒヤシンスの色が鮮やかだった。
毎年お邪魔して、お母様から色々な山菜料理をご馳走になり、
そのレシピも教わってきた。
よもぎ、ユキノシタ、タンポポの天ぷら、
わさびの醤油漬け、福神漬けなどなど。
笹巻きの名人でもある。毎年、きれいに巻かれた笹巻きを
いただいている。
今日も、わさびの醤油漬け、ウドの酢の物、お赤飯、お煮しめ、
彩り良く盛られたお漬物たちと、ご馳走してくださった。
仏壇横の知人の生前の写真の笑顔が、ご両親の老いと対象的で
まぶしいほどだった。
こういう風に、自立した老後を送っている人達の生き様は、
私にとってはお手本であり、その方達との会話の時間は、
まさに学びの時である。
足が悪くなり、歩行がやっとのお父様は、何とか頑張って立ち上がって
いらっしゃった。
お母様の手を借りることはできないので、自分で時間をかけて
行動されている。
「田舎の老人が元気なのは、環境が厳しいから」という若者がいたが、
目の前の光景を見て、私もそう感じた。
いずれは、私達夫婦もこんな時を迎える日がくるだろうけれど、
決して子供達の家庭に入り込まず、距離をおいて良い関係で
自立して暮らしたいものだ。
そのためには、日々元気に過ごすこと。
食生活、運動などなど、多方面に気を配りながら、元気に安らかに
老いを受け入れていきたいものである。
夫の両親や知人のご両親、共通する点は、野菜中心の食事と
畑仕事などの土との共存。
きっと、自然の大地から大いなる生きるエネルギーをもらって
いるのだろう。
知人の命日に、知人から素敵な生きることのメッセージを頂いた
気がした。
それにしても、知人のご両親がいつまでも健やかでお元気にと
願わずにはいられなかった。

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