久しぶりのすいとん・・・

食・レシピ

ほんとうに久しぶりに、すいとんを作ってみました。

昼食としてはピッタリのものになりました。

手元にある野菜をいっぱい入れて、お味噌仕立てにしてみました。

幼い頃、母がよく作ってくれたすいとん・・・・。

母が準備してくれた小麦粉でつくった塊を、姉や弟といっしょに様々な形に作って

具だくさんのお鍋に入れて、それが浮いてきたらできあがり。

母が、最後にお味噌で味つけしてくれて・・・・。

自分が作ったすいとんを探して見つけるのが楽しくて、見つけた時は嬉しくて

大切に食べたものでした。

そんなささやかなお手伝いにもならないような共同作業が、私の育った時代には

ありました。

お味噌も一年分を、大きな木桶いっぱいに家族みんなで作ったものです。

大豆を蒸して、作ってもらった麹とお塩と混ぜて・・・味噌くりは子供も手伝って

家族総出で作っていました。

田植え、稲刈り、それも家族総出の作業でした。

刈り取った稲を乾燥させるための稲はでは、相当な高さがありました。

幼い子供は、下のほうでブランコを作ってもらって遊び、少し大きくなると

刈り取った稲を運ぶお手伝い。

さらに大きくなると、稲はでに稲をかける大人に稲の束を渡すお手伝い。

稲はでの高い所へは、稲の束に反動をつけて投げるのです。

そうやって、実体験でちょっとしたコツを学んだり、大人の仕事の大変さを思いやったり、

秋の空の青さや秋の風の爽やかさを肌で感じたりしたものでした。

今は、稀にしかそんな風景をみることがありません。

まして、田んぼに子供の姿を見る事できなくなりました。

お手伝いをする中に、我慢する心や親を思いやる気持ち、忍耐力が培われていったように

思います。

私の育った時代は戦争で失ったものを取り戻すべく、親は忙しく働いていましたが、

丸いちゃぶ台で家族揃って食事をして、それぞれの家庭が一つになっていて温かい

繋がりの輪があったように思います。

どんなに忙しくても家族一緒に食事をするという余裕がありました。

先日、「一億総活躍担当大臣の新設」というニュースが流れ話題になっています。

一億総活躍っていったい何なんだろうと不思議に感じます。

「女性も外にでて働きましょう」と女性の社会進出を後押しもしています。

現実には、一度外に働きに出たら、9時・5時の働き方はできず、9時・9時、いやそれ以上の

働き方になっています。

こんな余裕のない働き方では、仕事と家庭とのバランスがとれないのが現状です。

そのしわ寄せは食事の手抜き、家事の手抜きになるのは当たり前です。

時間がないから外食や弁当の夕食、買ってきた惣菜が中心の夕食。

自分たちの手で作らなくては何もなかった時代は、衣食はたいていは自給自足でした。

今の時代は、お金を出せば何でも手に入ります。

そのために、とにかくお金を持って帰らなくてはならなくなりました。

戦前には、国民精神総動員運動により戦時体制が挙国一致へと突き進んでいきました。

戦争体験者の父が死ぬまで言っていたのは、「絶対に二度と戦争をしてはいけない

ということでした。

昼食のたった一杯のすいとんでしたが、考える事の多い食べ物となりました。

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