「チェルノブイリハート」の上映会に行ってきました。

先月の31日、「チェルノブイリハート」の上映会に行ってきました。
チェルノブイリハートとは、穴の開いた心臓。生まれつき重度の疾患を持って生まれてくる子供のことと「チェルノブイリハート公式サイト」にも記載されています。
爆心から300Kmのベラルーシ共和国ミンスク市の甲状腺がん治療専門病院では、思春期の若者達が甲状腺がんの手術を受けたり、手術を待っていました。
その子たちの多くは爆心から100Kmのゴメリ州の出でした。
医師は子供達にその病名を知らせていませんでした。
希望がないから本人の前では話せないと。
この地方の甲状腺がん発生率は1万倍に増加しています。
ベラルーシ共和国ミンスク市のノヴィンスキ精神病院の重度障害児が映し出されました。
脊髄損傷や脳性麻痺の子供。看護師さえも人扱いしないような状況。
上映会の会場のあちこちから嗚咽の声が聞こえてきました。
私も例外ではありませんでした。
この子たちは17歳ぐらいになると半監獄状態にある大人の精神病院に移送されるのだそうです。
遺伝子破損の奇形児の発症率は25倍に増えているとのことです。
ベラルーシ共和国で、健康な子供が生まれる確率は15~20%。
80~85%が何らかの障害を持って生まれるのです。
信じられない数字ですが、これは真実のものです。
どの場面も、この映画を鑑賞する前には想像だにしていなかったものでした。
そして、連想するのが福島原発事故のこと・・・これからの福島をとりまく周辺での変化のこと。
1986年4月26日にチェルノブイリの原発事故は起きました。
それから、26年。
その影響は、子供たちを中心に増々事態を悪化させています。
日本では、現在どんな状況なのでしょう。
政府は、必死になって、あらゆる口実を設けて大飯原発の再稼働をしようとしています。
なぜ?・なぜ?・なぜ?・・・・・
不思議でなりません。
原発再稼働賛成の皆様、どうぞ、この「チェルノブイリハート」の映画を見てください。
この映画を見て、原発再稼働に賛成できますか!!
人の命より大切なものがこの世の中にあるでしょうか。
人の健康より大切なものがあるでしょうか。
健康な身体さえあれば人はなんでもできるような気がします。
生まれながらにハンディを与えられるような環境をつくるべきではありません。
福島原発は起こってしまいました。
そして、今も、被害は広がっているのです。
決して終わっていないのです。
被害は、これから目に見える形で現れるのです。それをこの映画は教えてくれているのです。
マクロビオティックを学んで私に言えるのは、少しでも身体に入った放射能物質を排泄するためマクロビオティック食を食べて欲しい!!
ということです。
玄米、塩味のきいた味噌汁、梅干し、たくあん、旬の野菜を使ったおかず。
食材に気を配った食事に気をつけることによる5年後、10年後の身体の違いを信じて一日一日の小さな積み重ねは、とっても大切だと思います。
映画の中でも、ある高校で生徒の体内のセシウム137量の検査をしている場面がありました。
数値の高い生徒に科学者が「汚染源はキノコ、鹿の肉類、野いちご、魚。君はどう?」と尋ねると、「キノコといちご類は食べます。特にジャムが大好きでパンにたっぷりつけて食べます」と答えていました。
そして、その生徒の家庭の自家製ジャムを線量計にあてると激しく反応したのです。
科学者は「これからは食べては駄目だよ」と、
さらに、「セシウムはがんを誘発させやすい。消化器系、心臓、肝臓、腎臓そして肺です」と言っていました。
私のマクロビオティックの師である大場淳二先生はおっしゃいます。
「放射能物質が身体に入ったら、出せばいい」と。
デドックスなんです。
日々、その努力を続けること・・・今はそれがとっても大切だと思います。
私の住む松江市は、島根原発から8Kmしか離れていません。
県の中心であり、県庁、市役所、病院などすべてが集約された地です。
小さな城下町ですが、とてもきれいな街です。
京都、奈良と並んで国際文化観光都市に指定されています。
こんな街が、もし福島と同じ状況になったら・・・・と思うと福島の方達の悔しさがわかります。
私達は大きな犠牲を払いました。
二度と同じ過ちを犯さない方向を目指すべきです。
原発は、確実に安全と言えるまで研究を続けていけばいいのでは?
私達は豊かさの定義をもう一度見直す必要があるのではないでしょうか。
文明がすすんで(ある意味後退して?)、家族皆が楽しい食卓が囲めているでしょうか。
家庭がほっとする癒しの場になっているでしょうか。
家族が心の底から笑いあえているでしょうか。
時間に追われ、お金を追い、必死で走り続けなくてはいけなくなっているのではないでしょうか。
私は映画を見て、これからの日本の子供たちの状況が心配でなりません。
機会が得られれべ、是非、たくさんの人たちに見ていただきたいものです。
以下はあらすじなどが詳細に書かれたサイトです。
http://yosinori.tumblr.com/post/8138257146
http://eiga.com/movie/56611/

コメント

タイトルとURLをコピーしました