「原発がどんなものか知ってほしい」を読んで




毎日、毎日、”福島原発”の大変さを伝えるニュースに心がズタズタに引き裂かれそうになります。
フランスのサルコジ大統領が訪日し、惜しみない協力を宣言し、アメリカでは、この原発事故の為にアメリカで作業員を募集しているというニュースがHPで紹介されています。
日本では、福島原発のある地元の人達がパニックを起こすほど混乱しているのに、少し離れた地域では心配しながらもどこか傍観者的ですらあるかのような印象を持つのは私だけでしょうか。
そんな中、
原発がどんなものか知ってほしい」というHPがあることを知り、読んでみました。
既にお亡くなりになっている平井憲夫さんという方が書かれたものです。
まさしく今の福島原発の事故を予測しているかのような記載です。
冒頭に
「私は原発反対運動家ではありません。
二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。 」
と記載されています。
読後の感想・・・・相当なショックを受けました。
でも、この状況は原発の世界だけの話ではなく、今の日本のあらゆる所で起きていることではないでしょうか。
「コスト削減」ということが最前提になって、あらゆる業界で職人がやっていたことが、派遣社員でまかなわれる・・・・・それが様々な事故に繋がっているのでは???
ある一時期、日本航空で飛行機事故が多発していました。
小さな事故ばかりでしたが、いつか大きな事故にならなければいいけれどと願っていました。
幸い大きな事故はなく、最近ではそのニュースもほとんど耳や目に入ることはなくなりました。
整備の方に派遣社員が増えて、元々の職人と言える整備員が減ったために事故が多発していたとテレビで報じられていました。
職人芸を持つ整備士は、部分部分をたたいて聞いた音から不良部分を察知するほどの技術を習得しているというのを見て、「職人芸ってほんとうに凄い!!」と思ったものでした。
今、大きな地震の跡と大きな原発事故を目前にして、これからの人の生き方について並々ならぬ命題をつきつけられている気がします。
犠牲にしたものは、たとえようもないほど大きいものです。
その大きな犠牲を無駄にしないためにも、元のような復興とか復旧ではなく、誰でも安心して生活できる復興を目指すべきではないでしょうか。
心穏やかに、ゆったりと家族皆と楽しい食卓が囲めるような社会。
自宅の電気は自宅で発電し、化石燃料に頼らず、自給自足ができる社会。
食べるために働いているはずなのに、ドンドン食生活が貧しくなっているように感じる現代社会。
いったい私達は何を目指しているのでしょうか。
子供達が望む家庭とはどんなものでしょうか。
私の育った頃、高校卒業のときまで、夕食は両親と一緒に家族揃って食べていました。
厳格で優しかった父のもと、経済的には今のように豊かではなかったけれど、それでも心豊かであった気がします。
昔の生活が良いというのではありません。
家族がバラバラで食事をしなくてはいけない生活、果たしてそれが子供達が望む生活でしょうか。
お父さん、お母さんに囲まれて、今日の恵みに感謝し、今日の出来事を楽しく会話し、楽しい食卓のある生活。
そんな生活には、24時間のコンビニは必要ではなく、24時間の明るいネオンもなくても困りません。
私達は、この大きな犠牲を前にして、これからの生き方、ほんとうの幸せってどんな生活?・・・なのかしっかり見据えて復興していかなくてはいけないように思います。
心から幸せと感じることができる生活とは・・・・。
こんなときだからこそ、しっかりと一人一人が望む幸せについて考えてみてはどうでしょう。
田舎では、一人暮らしの老人が増えています。
都会では、結婚しない(できない)一人暮らしの若者が増えています。
両親が働かなくては生活できなくなってきた現代、一人で留守番をして食事をする子供が増えています。
離婚が増えて、両親から見捨てられてしまった一人になった子供も増えています。
一人は寂しすぎます。
慣れれば気楽という人も多いでしょうか。
一人暮らしをしたことのない私には、想像がつきません・・・。
家族が多ければ幸せかどうかも分かりません。
それでも、もう少し、ゆっくりと時間が過ぎていく世の中であってもいい筈です。
現代の私達はいったい何と競争して生活しているのでしょうか。
これからの残りの人生をどう生きていくか・・・・夫とはよく話し合います。
今の日本の大変な状況をしっかりと見つめて、もう一度、さらに掘り下げたこれからの生き方を考えてみたいと「原発がどんなものか知ってほしい」を読んで思いました。
エイプリルフールの今日、今年はその切り札を使えなかった一日でした。
来年は、素敵なジョークで笑顔がたくさん見れるエイプリルフールの日でありますように・・・・。
そして、被災地の人達の生活が、一日、一日と良くなっていきますように・・・・。




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