伯太の番茶

奥出雲の食材

伯太の番茶

島根県の奥出雲ではないのですが、奥出雲の近くに番茶で有名な所で伯太町があります。

このブログで前に紹介した水墨画の先生(島田皓紀氏)のお寺(長台寺)があるところです。

ご住職と番茶のお話から「三年番茶」のことを話したことがありました。

飲んでも頂きました。

伯太でもその昔の番茶が三年がかりで作られていて、とてもおいしかったそうです。

現在のように一番茶、二番茶、三番茶と摘み取った後の秋口の茶の葉を番茶にするのではなく、春からそのまま秋口までおいておきます。

厚みのできた葉を枝ごと切り取り、家の軒下に吊って乾燥させ、冬の仕事の無いときに大きなホーロー鍋に和紙を敷き、その上でゆっくり炒り上げて番茶を作ったそうです。

それはそれは、おいしい番茶だったそうです。

私も一度飲ませて頂きたくお願いしておいたのですが、もうなかなか作る人がいなくて手にはいりませんでした。

そんなとき、島田住職から「後継者がいなくて、山に返してしまう茶畑がありますが、番茶をつくってみませんか。」とのお誘いを頂きました。

早速、伺って茶畑を見てきました。
ご住職は農業普及員もされていた方で、農業に関しても相当深い知識のある方です。

いつものことなのですが、また、いろいろなことを教えて頂きました。

11月はじめに伺って、2年経って花の咲いた茶ノ木を切ってもらってきました。

現在乾燥中です。来年の2月ぐらいに番茶に焙じてもらう予定です。

昔の伯太番茶が再現できたらいいなと思っています。昔に作られていた地元の三年番茶です。

今から、どんなお番茶になるか楽しみです。

お茶の木とお茶の花(つばき科の花は2年目に咲き、葉は3年目まででその後は落ちてしまうそうです。)

茶畑。後継者がいなくて山にもどされてしまいそうです。
何とかしなくては!

ご住職自宅の手入れされたお庭を眺めながら、こんなステキなお茶のおもてなしを頂きました。

無花果の煮た物、とがの実、金山寺みそ、沖縄のとうふよう、ふきのとうの味噌、ウニどうふ。

ウニどうふは、ご住職の絵のお弟子さんの元H川首相からのお届け物でした。

緊張して頂きました。

とってもおいしいおとうふでした。

味噌豆腐をつくってみたくなりました。

マクロビオティックを知って、郷土料理に関心が深まり、いろいろな方とのステキな出会いをたくさん頂くようになりました。

この出会いに感謝して、大切にしていきたいものです。

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